洪水吐を作る⑧
2021-03-22
今回はちょっと久しぶりに洪水吐のお話です。
前回はこんな感じで終わっていました↓↓
ここから少し変化がありました
※写真をクリックすると拡大します。
上の写真にあるように、洪水吐の内側?水路部分に追加で型枠を組み、コンクリート打設いたしました!
写真2枚目のように水路の幅いっぱいに作られたコンクリートもあれば、3枚目のように間に小さなコンクリートを作っている箇所もあります。
そして、出来上がったものがコチラ~↓↓
一言でいうと「障害物」です
池の水は写真奥から流れてくるようになるのですが、そもそもこの洪水吐から水が流れてくるのは、池の水位が上がり増えすぎた水が外に排出される時なんですね。
左の写真を見ていただくと、複数の障害物が出来上がっているのが分かるかと思います。
増えた水が奥の傾斜を流れてくると、この先の水路へ流れ出る時に勢いがつきすぎてしまうので、水の勢いを減らす為にこの障害物を作りました。
水路の幅いっぱいに作られたものを「エンドシル」
奥の小さなものを「バッフルピア」と言います。
下流方向へ力が向いて流れている水を、この障害物にぶつけることで、波の様に水の力が上に向くので下流方向への力が弱まる仕組みなのです
これらの減勢物はダムなどにも設置されているものなんですよ
ダムとの水量は比べ物になりませんが・・・
そして、今出来上がっている部分までの中間検査も受けました
こちらの洪水吐は土に埋まる事はありませんが、物によっては土に埋まるものもありますし、こうして途中途中で出来上がったものが設計通りに出来ているかの検査も発注者の方立会いの下行っています。
この段階で不備があれば作り直すことも出来ますしね
とはいえ、無事に中間検査もOKを頂くことができました
でも、本当にまだまだ先は長いです
洪水吐もメイン?の部分がこれからですし。。。
次回は再び取水施設の続きに戻りたいと思います
もうすぐ3月も終わり。引き続き頑張るぞ~
本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。