立坑工事、急ピッチで進みます!
2019-04-22
青色の装置が「圧入式立坑構築機」といって、立坑を掘っていく機械(装置)です。
この専用装置に写真右の鉄の筒(ケーシングといいます)を差し込み、土の中へ埋め込んでいきます。
そして、ケーシングがそのまま立坑の壁になります。
真ん中の写真を見てわかるように、
試掘した穴は土を埋め戻していますので、装置を設置した段階では路面まで土でいっぱいです。
この状態で、ケーシングを装置に取り付けます。
ここから、どうやって埋めていくかといいますと・・・
青い装置の周辺についている黄色い部分(1~4まで番号がついています)、この4本のアームが上に伸びてケーシングをつかみ下へ押し込んでいくんです。
ケーシングに水平器を付けて水平を確認しながら、真っ直ぐ垂直に押し込んでいきます。
水平器の目盛りが斜めになっていると、4本のアームの内2本だけを下げて調節しながら垂直を保つように操作するんです。
機械の操作は横にある操作機械で行います。
でも。。。ケーシングを土の中に埋め込んだだけでは、ケーシング内部は土だらけで穴になりませんよね
なので、ショベルで内部の土を掘る作業も同時進行で進めていきます。
1つ目のケーシングがすべて埋まったら、次のケーシングをその場で溶接してさらに埋め込んでいきます。
ケーシングがすべて埋まったら、立坑の底へコンクリートを打設します。
ケーシングは筒状なので、このままでは立坑の底は土の状態ですよね。
この辺りは掘ってみると砂層で、横に水路もあり地下水も多く、立坑の底からはどんどん水が湧いてきます。
どちらにしてもそこに降りて作業が出来る状態ではないので、コンクリートで立坑の底を作ります!
型枠も組める場所ではないので、今回は水中コンクリートといって、掘った立坑いっぱいに水を入れ、その中にコンクリートを流し込んでいきます。
どうして、わざわざ水をいっぱいに入れてコンクリートを打設すのか・・・??
その理由は
立坑の底は下から水が湧いていて、下から上に水圧がかかっています。その水圧にコンクリートが押されないように、上から水を入れて押さえていくのです!
コンクリート打設後、装置を外すと路面すれすれまで水でいっぱいですね!!
このまま覆工板で蓋をして養生します。
コンクリートが固まるまでしばらく時間がかかるので、次の作業はゴールデンウィーク明けになりそうです。
今日の作業は大きな機械がきて、使用材料のケーシングも直径が1.5mあったりでダイナミックな作業でした
写真を撮っていても、とっても面白かったです!!