アンカー工事と掘削の続き。
2023-09-28
こんにちは
前回の続きをせっせと進めています。
前回は、隣のイラスト右側のアンカー工事(上段)をおこないました
掘削も上段のアンカー工事ができるくらいしか掘れていませんでした。
今回はその続きで、少し掘削を進めてアンカー工事の下段をしましたよ
※写真をクリックすると拡大します。
施工方法は上段と同じです。
変わった事と言えば、スタート地点が上段より下がった分、穴を開ける深さが短くなったくらいでしょうか
(最初のイラストを見てみると分かりやすいと思います。)
アンカーをしっかりと止めるために、先端は強度のある岩盤層で固定していて、スタート位置が下がれば岩盤層までの距離も近くなるので掘る穴も短くなりますよね
後は、掘削面は深くなるほど狭くなっていくのでアンカーを打ち込む本数も少なくなっています。
(アンカー工事をしている面は垂直に掘ってますが、その他の3面は傾斜をつけて掘っているので、下にいくほど狭くなっています)
というわけで。
下段は2か所で完了です
続いて、残りの掘削を・・・
試験は専門協力会社にお願いしていて、発注者監督員も立会いのもとおこなっています。
掘り進めていくと岩盤層に突入です
岩になってくると、軟岩とはいえ普通のバケットでは掘れないので、先端をはつり機(ブレーカー)に替えて砕きながらの掘削になります
橋脚を作るのに強度のある地盤まで掘り下げるという目的ですから、途中から地盤が硬くなるのは当たり前なんですが、岩盤を砕きながらの掘削はやはり大変です
そうして掘削を進めて最下部までほれたら、土留めが必要な垂直面には横矢板で壁を作って、掘削完了ですっっ
橋脚の基礎となるフーチング部分は正方形で作りますので、掘削面も正方形です
最後に、掘削が完了した後の地盤が本当に橋脚を作っても大丈夫なだけの強度があるかどうかを試験にて確認しました
※平板載荷試験(へいばんさいかしけん)と言います。
前回の記事でも試験結果を記載していますが、今回は試験の結果地盤が沈下した量は9.01mmで、こちらも極めて小さな数字で極限荷重はないと判断されました
(もちろん前回同様、色々な数値でのクリアもしています。構造物を作る以上当然ですがlogとかニュートンとかのやつです)
という事で、今回はここまでです。
次回からコンクリート構造物を作っていきたいと思います!
※前回の橋脚工事と過程はほぼほぼ一緒です
ありがとうございました!