取水施設 その⑤
2021-03-12
前回にまでで管の巻立コンクリートが終わりましたので、次は管の両端へコンクリート構造物を作ります
文だけでは意味がわからないと思いますので、写真と図をどうぞ
※写真をクリックすると拡大します。
ぶっちゃけ(←もう死語でしょうか??ももも、もしかして「死語」自体使わない??でも使う!笑)
ぶっちゃけ、上の写真と図でも分かりずらいと思いますが・・・工程が進むにつれて全貌は見えてくると思います!←テキトー笑
底樋の入口側は完成したら池の水の中(底樋というくらいなので池底)です。
管の端がこのままでも水はもちろん流れていくわけですが・・・
ここは「ため池」なので、当然ながら普段はこの樋管は栓をして閉めておかないと池の水がダダ洩れ状態になってしまいますよね
そのための放流ゲートをつけたり、斜樋管(しゃひかん)という堤体の斜面に設置される管をこの入口付近で接続したりするために、水槽という名のマスをコンクリートで作る必要があるのです
出口においても同じくマスを作ります。
ドローン写真で分かるように、出口のすぐ右側には洪水吐の水路があります。
底樋から出てきた水は洪水吐の水路へと流れていくように繋がります。
この出口にマスを付けることによって、今後の維持管理の時、出口マスから底樋の管理がしやすくなるんですね~(管に何かが詰まった。とか、水が漏れてる。とかあってもマスから管の中が見えますからね。)
コンクリートの工程手順はいつも通りです。
鉄筋を組み、型枠を組み、コンクリート打設。
これを下から下から作り上げます。
※底版→側壁の順ですね。
上の写真では出口側(吐出)と入口側(吞口)が入り混じっていますが、マス(水槽)の形が違うのが分かりますでしょうか??
吐出水槽は単純な立方体型です。
洪水吐と繋がる部分など、小さな穴や開いている部分はありますが、形的にスッキリしていて分かりやすいと思います。
そして上部は開いています。(蓋のない箱みたい)
それに対して吞口側は先端にいくにつれ側壁が低くなっています。池底の水を取り入れるために前方は側面がありません。
それに加えて最後の写真。いつもと違う何かにお気づきでしょうか??
そう鉄筋の内側に型枠のパネルがありますね←オレンジ色の板。
まさにこのオレンジの部分が最初の図にあるような形のコンクリートとなる部分です
吞口ボックスといって、写真では見えていませんが上部にも穴が開いていて斜樋管はその穴へさして接続します
今の状態ではまだ意味がわからないと思いますので、完成は工程が進むのを楽しみにお待ちくださいね
次回の記事では側壁の型枠とコンクリートへと進みますよ~
本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。