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洪水吐を作る⑦

2021-02-10
前回に引き続き、洪水吐サイドの盛土をしました  
 
※写真をクリックすると拡大します。
残された反対側も盛土していきます。
幅が狭いので小さな機械で地道に転圧。。。
水抜き用の管(ドレーン)を設置します。
管の側面にも小さな穴がたくさん開いています。
今回盛土をしたのは、洪水吐の水路と山の間になります。
左上の写真で少し映っていますが、この山は掘削の時に軟らかめの岩が出てきたあたりです。
山側の側面がデコボコしているのがわかりますか??

この部分へ1層ずつ土を入れて転圧していきます。
反対側と比べて狭いのでランマーや振動コンパクターといった小さな機械を使って転圧しました  

そして、盛土の途中に長~い管を設置  (写真上右2枚)
これは排水ドレーンといって、土中の水抜きをする為の管です。

工事後、池の水が溜まってくると、堤体は水と接している状態になり常に土の水分量が高い状態となります。
それ以外でも雨が降ったりもしますしね。

でもそれは堤体にとって良い状態ではないので、土中の多すぎる水分を排出するためにこのドレーンを埋め込みます。

正確には、ドレーンがなくても水は出ていくのですが、自然に排水される場合、どうしてもコンクリート構造物でぶつかって、そのままコンクリートに沿って水道(みずみち)が出来てしまうんです。
そうなると水道(みずみち)部分は土が洗われて強度も落ちてしまうんです  
そうならない様に、意図的に排水路を作ってやるというわけなんですよ  

ちなみに、ドレーンの周辺を砕石で覆っているのも同じ理由で、管周辺が土だと水が流れる時に一緒に土も流されてしまうので、目の粗い砕石で水道(みずみち)ができるのを防ぐんです  

ドレーンはここだけではなく、堤体本体のそばにも設置される設計となっていますよ  
ドレーンの周囲は砕石で覆います。
更に盛土・転圧を繰り返します。
段々と横の側壁が低くなってきました。
洪水吐の水路を下に眺めるまで盛土が進みました!
管の上から砕石を入れて管が見えなくなったら、更に盛土をしていきます!

1層ずつ盛るごとに、隣にある洪水吐の側壁が段々と低くなっていきます。
同じ作業を繰り返すこと25回。。。
写真右上のように、側壁の上まで土が盛られました~。

さて、ここで洪水吐の工程はしばらくお休みとなります。
次は堤体本体の方へ移って作業をしていきたいと思います    

本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。
 
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