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アンカー工事について

2023-09-12
イラスト右半分。地中に穴を開けてワイヤーを固定するのがアンカー工事です。
こんにちは
前回の続きです。

ある程度掘削が進んだら、ここで一旦掘削を中断。
土留めの壁にアンカー工事をおこないます

イメージは→のイラストの通りです。
柔らかい土質の部分を岩盤層まで掘り下げて、強固な地盤に橋脚を作ります
※イラストの点線内側を掘っていきます。

そして、今回施工するアンカー工事は点線右側の部分です。
ここの点線は垂直に書いていますが、右側には道路があってこれ以上掘り広げられないので、垂直に掘削し、土が崩れてこないように土留めをしています

その上から行うのが今回のアンカー工事です
土留めで土の壁を作っていますが、それが土圧に負けないように更に地中の硬い部分まで部材を差して固定します。
プリントを壁に画鋲で固定するイメージといったら分かりやすいでしょうか

※写真をクリックすると拡大します。
機械が搬入されてきました。
工事に使う材料もたくさん!
土留めをした横板に穴を開け、奥の地中を削孔していきます。
約17mの穴を開けるため、管を何本も繋げて掘り進めていきます。
といっても相手は自然です。壁に画鋲を刺すのとはワケが違いますので、作業も大がかりです

上の写真1枚目の大きな削孔機を使って、まずは地中に細長い穴を開けていきます。
穴を開けている様子の写真が3,4枚目です。

前回土留めの壁として設置した横矢板に穴を開けて、鉄管(ケーシングといいます)をグリグリと回しながら削孔機で奥へ奥へ差し込んでいきます。
ここの地盤(横矢板の向こう側の土)は砂質なので、斜め45度下へ向けて硬い岩盤層に当たるまで穴を掘りますよ

今回開ける穴は1か所約17mの深さがあります。
1本のケーシングは1mくらいなのでそれを何本も繋げながら掘り進めていきます
開けた穴にグラウト注入。モルタルを入れています。
穴の中に入れて固定する鋼材の緊張材(ワイヤー)です。
17m以上あるワイヤーを穴の奥へ差し込んでいきます。
金具部材で固定します。
きちんと固まって固定しているか、機械で力を加えて確かめています。
余ったワイヤーを切断して1か所完了。
1段目が完了しました!
予定深さまで穴が掘れたら、その穴へモルタルを注入していきます。穴からモルタルが溢れるまでしっかりと入れたら、そこへ穴の中で固定するための緊張材を差しこんでいきます。
この緊張材は鋼製のワイヤーで、棒に比べてモルタルとしっかり密着して固定されるんです
特徴として、伸直性が良く作業もしやすいですし、引っ張り強さが大きい事があります。

モルタルが固まる前にこのワイヤーの緊張材を穴の奥まで入れて、外側を金具でしっかりと固定します。
これでモルタルが固まればワイヤーが穴の中で固定されることになりますね

最後に機械で外側に引っ張る力を加えて、それにきちんと耐えられるかを試験しています。
固定が完了したら土留めの壁もしっかりと押さえられていて安心です
これで1段目の施工が完了となりました。

ここからまた更に下に掘削を進めていきます
本日も無事に、無事故・無災害で作業を終える事が出来ました。
ありがとうございました!
 
  

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