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ダウンザホールハンマー!!

2021-11-25
鋼矢板を打ち込む箇所を掘削して砂に置き換えていきます。
こんにちは
いよいよ本工事に突入します

今回の工事は、海岸護岸の地盤の弱い部分に、鋼矢板を打ち込んで地中に鉄の壁を作り補強をする工事です。

前回までのブログで簡単にご説明しましたが、工事のメインとなるのは地中の壁となる鋼矢板を打ち込む作業です

が、地盤に大きさの不均一な石の層があり、直接鋼矢板を打ち込む事が困難なため、まず硬い地盤も掘れる機械で地中に穴をあけ、硬い地盤を砂に置き換えていきます。

その掘削方法が、タイトルにある「ダウンザホールハンマー工法」です
先端にハンマーのついた掘削機を使って、空気圧ピストンとハンマー自体の回転により地中を掘り進めていく工法です。

掘るのと同時に鉄製の筒(ケーシング)を地中に埋め込んでいきます。※ケーシングは押し込まなくても、掘って開いた穴に勝手に埋まっていってくれる感じです。下の図が掘削のイメージになります。

※画像をクリックすると拡大します。
ダウンザホールハンマーのイメージ図です。
ケーシングです。この中に掘削機が入ります。
先端についてるハンマーです。
写真2枚目のケーシングの内側に掘削機が入り、先端に写真3枚目のハンマーを付けて掘っていくイメージですね。

掘削機とケーシングには隙間がありますので、掘った土はこの隙間を通ってケーシングの上部から排出されますハンマーは写真3枚目のように、凸凹していますので、地質調査の時に検出された石などもこの先端で小さく砕かれるというわけですね

それでは、工事の様子をどうぞ~↓↓
掘削開始です!
ケーシングが奥まで入りました。
ケーシングの内部に砂を投入します。
砂置換、完了しました!
ケーシングを取り付けた掘削機をクレーンで吊り上げ、掘削位置にセットをしたら、掘削開始です
真下に掘削していけるように、鋼材で型枠をして掘り下げる位置でケーシングを固定しています

空気圧と回転で掘削が進むと、地中の開いた穴にケーシングが自重で埋まっていきます
ケーシングの長さは約5~6mです。これは石が検出された深さまでカバーできる深さです

奥まで掘削出来たらケーシングだけ残して、中の掘削機は引き抜きます。
そうすると、地中にケーシングだけが残ったことになりますよね。そして、そのケーシングの中は空洞です

そこへ、今度は砂を入れていきますよ~(写真3枚目です)
最後にケーシングも引き抜いていくと~。。。
掘った部分だけ、地中が砂に置き換わりました

写真4枚目を見ていただくと、真ん中の丸い部分だけ砂になっているのが分かるでしょうか??
これで1か所目が完了です
この丸(=ケーシングの直径になりますね)が60cmあるんですが、10cmかぶるようにして隣に隣に同じ作業を進めていき、砂の壁を作っていきます
(文章にするの難しい伝わっていますでしょうか・・・)

この作業は全部で43ヶ所おこないますので、しばらくはダウンザホールハンマーでの作業が続きそうです

本日も無事に無事故・無災害にて作業を終えることができました。
みなさま、ありがとうございました。
 
 
 

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