測量しました。ICT時代!!
2020-04-30
前回から随分と時間が経ちました。
保安林解除まで、まだしばらくありますが
道路も完成していて現場までの行き来は可能です。
と、いうことで。。。
測量をしてきました!!
土木の世界もICT化は年々進んでいて、芦野組でも3Dスキャナーを導入しました(下の写真がそうです。↓)
このスキャナーは現況を測るもので、三脚につけたスキャナーを計測したい任意の場所においてボタンを一つ押すだけで、
後は自動で360度回転しながら写真と、数百万点の座標(x,y,z)を読み込んでくれます。
もちろん1か所だけでは読み取れる範囲に限りがあるので、一定間隔をあけて複数か所の情報を読み取ると、パソコン上でデータをつなぎ合わせてひとつの画像にしてくれます。
そして出来上がった画像がコチラ↓
左の黄色い三角がたくさんある画像。
黄色い三角、全部で18か所あります。これが計測した地点です。
それぞれの場所で1分半かけて360度の画像と点群を読み込み、それらを繋げて出来上がったのがこの画像です。
また紫の四角の中に「x,y,z」と数字が入っているのが分かりますか?
この3点は既知点(きちてん)といって、測量をする前から座標が分かっている点になります。
この3点を基準にして、それ以外の点の座標が計算されています。
そして、無数の点を結んだたくさんの三角形で書かれた茶色の画像が「点群」の集まりです。(2枚目の写真)
最初の写真から必要ない点を削除しています。
スキャナーには死角もあるんですが、かなりの範囲を撮影しているので、撮影中に鳥が飛んでいたりするとそれも点で表示されたりするんです
でも鳥は工事のデータには必要ないので(笑)そういった点は削除して
必要な部分だけを切り取ったのが2枚目の画像ですね。
そして最後。カメラと同じように撮影された風景を点群の上に重ねると3枚目のような画像になります。
こちらで紹介するには写真を載せるしかないので、どうしても平面になってしまいますが、このデータは3Dなので、パソコン画面上では立体的に動かして色んな方向から見ることが可能なんですよっっ
先程も言いましたが、このスキャナーは現況を測るものなので、ここで出来上がった画像はあくまで今現在の現場の状態です。
そして、これに完成予定の3D図面を重ねるとこうなります!
どどーーーん!
え?よく分からないって??
茶色が現況で、原色や蛍光色で色付いているのが完成予定のラインです。
茶色が上に見えているところは完成より現況の方が高い位置にあるということ。
逆に原色が見えているところは現況の方が低い位置にあるということになります。
工事の際には一度、今の提体を切り崩して、下から盛土をしながら作り上げていきます。
なので、図面をみて茶色の部分を削って、黄緑の部分だけに盛土をする、という単純な話にはならないのですが・・・
でも、こうして見ると完成のイメージも出来ますし、現状との差もよく分かりますよね。
このソフトでは掘削する土の量などもボタン一つで計算されるので、受注時点の設計内容と、実際に工事を行っていく内容に誤差がないかも確認できるというわけです!!
次回はまた別の用途に使う測量器をご紹介したいと思います♪
本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。