また別の測量器のお話。
2020-06-01
今日は前とは別の測量器のご紹介です。
前回のは、現況を測るレーザースキャナーでした。
現場一帯の座標を読み込んでくれる優れものでしたね。
今回は、位置を特定する「杭ナビ」という測量器です
スキャナーと逆の感じですかね。。。
機械に座標を入れ込んでおくと、その座標の位置は「ココ」だよ~、と教えてくれるんです♪
※写真をクリックすると拡大します。
実際にどういう使い方をするかというと・・・
例えば、今回の様な池の堤体工事。
今ある土の提体を一旦切り崩して、下から新しいものを作り上げていくのですが。
まず掘削するのにも、適当に掘るわけにいきませんよね。
このラインの、この位置から、どういった角度で掘るのか。
もちろん設計書ではきちんと決まっています。(座標がついている、もしくは計算で座標を導き出します)
そのデータを、測量器に入れてやって現地に行き、実際のポイントを導き出す、という使い方をします。
そして、この測量も一人で出来てしまうんです~~~~゛
上の写真を見ていただくと分かる通り、必要人員は一人のみ!!
今までは、プリズムというターゲット(位置出しの目印に使います)を持って実際の位置出しをする人と、機械側にも一人必要でした。
機械側の人が測量器のレンズをのぞきながら、ターゲットの人に
「もう少し後ろ~!」「もうちょっと左~!あっ、いきすぎ。戻って~」という風に指示をだしていました。
そうして微妙な位置を調整し、測量器の示す場所ぴったりにターゲットがきたらマーキングをしていたんです。
それが、この杭ナビという測量器は機械が指示役をしてくれるんです
ターゲットを持って人が移動すると、自動追尾機能でターゲットを追いかけてくれます。
作業員は手にもつタブレット端末で自分がどの方向に動けばいいのかを確認して位置出ししたい座標を探します。
そして、座標のポイントにターゲットが合わさると音で教えてくれるんです
前記事でご紹介した現況を測るスキャナーも、この自動追尾測量器も、これまで2人以上で行っていた測量が1人で出来るようになる、というものです。
人手不足の建設業界にとって、これからは無くてはならないモノになっていくでしょう。。。
今現場で活躍している作業員さんの負担を減らす事はもちろんの事ですが、それだけでなく
今まで土木に興味が薄かった方に向けても
「建設業界も昔のイメージとは違うんだな」と良い方向の印象付けになってほしいな~、と切に願います
と、2回続けて測量器のご紹介でした♪
現場作業開始まで、もう少し。。。
スタートしたらしっかりお伝えしたいと思いますっっ