洪水吐を製作中です。
2019-05-30
盛土が洪水吐を作る高さまで到達したので、いよいよ洪水吐を作りますよ~!!
洪水吐は今回の池の工事で一番大きなコンクリート構造物になります。
出来上がる工程も楽しみながらご覧ください
今回から案内役として時々キツネくんが写真に登場しています
※写真をクリックすると拡大します。
最初に洪水吐が出来る部分に、ならしコンクリートを打設します。
家を建てる時に基礎を作るのと同じ要領ですね。
以前作った止水壁が赤丸の部分です。
止水壁を挟むように前と後ろに均しコンクリートを打設しますので、型枠を組みます。
幅5.5m、奥行き6mで止水壁の前後にそれぞれ出来上がりました。(均しコンクリートの広さは大体です。)
薄いコンクリートを広い範囲に均しますので、厚みが均等になるように等間隔で鉄筋を差して高さの目印にしています。
基礎となるコンクリートが平らにならなかったら上に作る構造物も安定しませんからね
均しコンクリートが打設出来たら、その上に鉄筋を組み立てていきます!
使われる鉄筋はあらかじめ曲げ加工をした状態で現場に搬入するので、現場では組み立てるだけになっています。
強度が落ちるため、曲げ加工のやり直しや溶接などは「いたしません!」←あのDr.風。笑
針金を使って結束していきます。
これだけの鉄筋を図面通りに組み立てるのは大変な作業です
仕上がった鉄筋はまさに芸術ですね!!
コンクリートに埋まってしまうのが勿体ない気さえしてきました
最終的には均しコンクリートをした上全体に構造物が出来上がるのですが、洪水吐の施工は3つのブロックに分けられていて、両端のブロックから作られています。
なので真ん中はまだ鉄筋も組まれていません。
寄った写真で見ると、鉄筋と鉄筋を結束していたり、いろんな部品が使われているのがわかりますかね?
鉄筋を組んだところで、出来形確認をしています。
使われている鉄筋の太さや、組んだ鉄筋の大きさなどを測ります。
引きの写真で見るとどれくらいの大きさの構造物が出来るのかわかりやすいですよね!
遠近差があるとしても奥の軽トラックと比べてもよく分かります。
そして、鉄筋を組んだ後は、再びコンクリート打設の為に型枠を組みました。
次に作るのは底版(ていばん)と呼ばれる底の部分です。なので組んだ鉄筋の下の部分をぐるっと一回り、型枠で囲っています。
ここでもまた、止水板が登場~。止水壁を作った時と同じように、これから打設するコンクリートと後から打設する部分にまたがるように止水板をセットしています。
それと一緒に取り付けされている部品が「ダウエルバー」です!
下段に写真と図で載せていますが。。。
今から打設するコンクリートと、後から打設するコンクリートのつなぎ目って、別のコンクリート(積み木と積み木を並べてくっつけたイメージ)だから、どうしても動きます。
それを鉄筋でくっつけてしまうとお互いに干渉してしまい、良くありません。。。
なので、コンクリートの動きに対応出来るように取り付けるのがダウエルバーです。
片側のコンクリートに塩ビの筒を取り付け、その筒の中に鉄筋を入れます。そうすることによって、筒の中で鉄筋が動くことが出来る、というわけです
単純な仕組みですが、大きなコンクリートの中には鉄筋以外に、色んな仕掛けが隠れているんですね~
今回もまた長くなってしまいました。。。
底版のコンクリート打設は次回にしたいと思います
本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。