引き続き地盤改良です。
2019-01-17
前回に引き続き、今日も地盤改良をしました。
皆さんがイメージする地盤改良とはどんなものでしょうか?
例えば、家を建てる時に、下の状態が悪いので強度を上げるために地盤改良をする事があります。
この場合は、上に建設する物を支えるためなので、地盤改良した土地はもちろんそのままです。
土木作業の現場でも同じ目的で行う地盤改良もあります。
しかし、今回の地盤改良は、現場で建設車両や建設機械が入って作業が出来るだけの強度があれば良いので、前述の地盤改良よりは弱い強度になっています。
そして作業が終わると、最終的には残土として捨てられるものになります。
まず改良する深さを発注者立ち合いのもとで決めます。
これは前もって行われるもので、施工範囲の一部を改良の必要がない硬さまで掘っていきます。
そして土の状態をみて、下からどのくらいの厚みで改良が必要かを協議します。
今回の現場は1mの改良が必要となりました。(写真のスケールで丁度黄色の部分です)
この地盤改良の強度に必要なセメントの量は1㎥で何kg必要か、それは設計で決まっているので、1mの深さから逆算して一袋1tのセメントをあまりなく数袋使う範囲をブロック割していくのです。
う~ん・・・言葉だけで表すと難しい。。。
簡単な算数なんですが・・・日本語が下手ですかね
セメントは袋に入ってくるのですが、1袋が1tと決まっています。
例えばブロック割をわかりやすい数字(5m×5m)でしたとして、深さが1m。この体積は25㎥ですね。
この時の設計で、1㎥につきセメントが100㎏必要だったとします。
そうなると、ここに必要なセメントは2.5tですよ~、って事になりますが、1袋は1t入りと決まっていますので、セメントを現場で測って混ぜないといけなくなります。
それは面倒臭い。。。
なので、3t丁度のセメントを必要とする体積は30㎥です。深さは1mだから6m×5mのブロック割をして、そこにセメント3袋いれましょうね。っていう順番で作業をするわけです。
この数字は説明を分かりやすくする為にキリの良い数字を適当に書いてますが、実際の現場・設計になるともっと細かい数字になります。
ブロック割が完了したら、状態が良く改良する必要のない表土部分をバックホウで剥ぎ取ります。
この部分は再度、堤体を作る時に再利用しますので仮置き場まで運んでよけておきます。
地盤改良の必要な土だけになったら、セメントを入れてバックホウで撹拌していきます。
今日は11tものセメントを入れました!
撹拌終了後、鉄板を敷いて完了です。
これでダンプや建設車両・機械も入って作業できる強度になりました!
さぁ、明日から堤体を掘削していきます!