アスファルト舗装工事です
2019-01-29
今日の工程はアスファルト舗装です。
当たり前ですが、実際の車両や歩行者はこのアスファルト舗装の上を通ります。
仕上がりは段差もひっかかりもなく、平らにスムーズにする必要がありますよね。
工事前の段階では路面はガタガタです。
舗装をしていく範囲の中で、仕上がり面から一番低い場所で8cmの差があります。
でも、舗装は1回で7cmの厚さまでしか打設できません。
今回は一番低い部分から路面まで、8cmのアスファルトを施工しないといけないので、2層に分けて打設していきます。
2層目を全面4cmで打設するために、1層目は仕上がりの高さがそろうようにアスファルトを打設しないといけません。
ダンプで運ばれてきたアスファルトの合材を、アスファルトフィニッシャーという車両に移して敷均しをしていきます。
(写真一番左です。)
フィニッシャーの前方のカゴのような部分(ホッパーと言います)に積み込まれたアスファルト合材がコンベアを通って後方から出てきます。
出てきた合材が、車両後部についた板状の敷均し装置(スクイードと言います)で押しつぶされて平らになります。スクイードは、アスファルトが固まってしまわないように一定の温度に加熱されているので、アイロンで服のしわを伸ばすイメージですかね。
その後ろからローラーで転圧して押し固めていきます。
今日のアスファルトの温度は144度
フィニッシャーの後ろで敷均しをしている作業員さん、大変そうですよね。
実はこの時期の工事は気温が低く寒い中なので、現場があったかくなる利点もあるみたいです。
もちろん合材の温度が高いのには変わりないので、作業は慎重におこないます。
逆に夏場の作業は本当に大変です。自然を相手にする仕事の大変さは、こういった部分にありますね。
右上が1層目終了の写真です。
高さを揃えるように打設しているので、道路との境目も斜めになっています。
また、写真左側(既設橋部分)は元々高かったので、1層目を打設していない部分も見えますね。
2層目は実際の道路の路面となる部分です。
道路幅中心部分に型枠を置いて、片側ずつ打設していきます。
型枠で仕切りを付けないと、ローラーで転圧した時に横に広がってしまい、必要なアスファルトの厚みが保てなくなってしまいます
半分終わったら、残りの半分を同じように打設します。
この時には最初に打設した半分が4cmの厚みで壁になっていますからそちらの高さへ合わせて全面が平らになるように・・・
アスファルト打設にも㎜単位の細かな作業がほどこされていましたね!
その後、道路脇や橋の起点などに視線誘導標(デリネーターといいます)を合計で9か所に設置しました。
視線誘導標、普段あまり気にせず記憶にも残っていないと思われる方、多いのではないでしょうか。
写真でみると、「あぁ、これか!」と感じてくださると思います。
これは、文字どおり運転者の視線を誘導するもので、道路の側方や中央などに沿って、路端や道路線形などを明示する為に設置されています。
普段あまり意識はしていないけれど、道路には皆さまに安全に走行していただく工夫が、至る所にほどこされているんですね
いよいよ完成に近づいてきた!という感じがしますか??
が!実はまだまだ終わりではありません。。。
橋の工事で必ず必要な工程が残っています。
さて、何をするのでしょうか?
次回まで、考えてみてくださいね
本日も無事故・無災害で作業を終える事ができました。
みなさま、ありがとうございました!