仕事納め。掘削から鋼矢板の打ち込みまで。
2021-12-28
こんにちは
前回の更新からまたも1か月経過しましたあっという間に年の瀬です
工事は順調に進んでいますので、まとめてお伝えしますね
※写真をクリックすると拡大します。
堤体の掘削はアッという間に完了しました
整備した仮設道路(提体の下)からバックホウでザクザク(←掘削の効果音?は何が最適なんだろう・・・?)
ここで掘削した土は別工程の盛土に再利用しますので、仮置場まで運んで保管しておきます
そして掘削はここで一旦休憩。
護岸となる大型ブロックを積み上げていく基礎は、川の水面よりも下の位置になりますので、掘削作業はまだまだもっと深くまで続くんです
が、その前に長さ14m程の鋼矢板を地中に打ち込んで強固な土留めを作ります
実はここ、2年前の工事から改善された工程なんですが・・・
長らく芦野組ブログを見ていただいているコアなファンの方(いらっしゃれば)覚えておられるでしょうか
2年前の工事では打ち込む鋼矢板は当初川側の一辺のみでした。なので、手順も
①鋼矢板を打ち込む→②堤体から地下まで一気に掘削
だったんです。
でも掘削作業開始後すぐに堤体が不安定になり、急遽堤体側にも鋼矢板を追加しました
その工事の後、続きからの同工事があり、今回が3スパン目になりますが、今回は最初の設計から地下を掘削する範囲をぐるりと囲むように鋼矢板を打ち込む設計となっていました
なので、2年前とは手順もちょっと前後して、
①鋼矢板を打ち込む高さまで先に掘削→②鋼矢板を打ち込む→③それより下を掘削
となっています
過去の経験が生かされていて、今回はとってもスムーズ~
鋼矢板の打ち込み方法は前回と一緒です。
圧入機の先にノズルが付いていて、先からジェット水が出るようになっています
水圧で地盤を緩めながら圧入機で打ち込みました
鋼矢板は最終的に掘削範囲をグルッと囲うようになるため、打ち込んだ時に地中の土が逃げれるように提体側から打ち込みをしています。
もし、川側を先に打ち込んで地中に壁ができてしまうと、堤体側を打ち込んだ時に押される地中の土が逃げる場所がなくなってしまいますよね
実際に「打ち込めない」というまでは無いかもしれませんが、物理的に打ち込む力もたくさんかかりますよね。。。
ホースに水が満たされた時に、片側が空いていれば水は流れ出ていきますが、栓を閉められていたら入れたところから溢れてそれ以上入らないのと同じ原理です(ちょっと違うのかな?)
こうして、ちょうど鋼矢板を全て打ち込んだところでキリ良く年内の作業が終了となりました
前回工事からの改善点が生かされているのもあり、今のところ順調に進んでいます
本日も無事に、無事故・無災害で作業を終える事が出来ました。
ありがとうございました!