推進工事が始まりました!
2021-05-17
先週、立坑のレイタンス処理が完了したので、翌日から推進工事が始まっています。
立坑の中に推進機という機械を下ろして施工するのですが、立坑は鉄製の筒(ケーシングといいます)なので、まずは管を差し込む部分のケーシングを円形に切り取っていくところからです。
文字より写真の方が分かりやすいと思いますので、こちらをどうぞ↓↓
まず、立坑の壁に止水器を溶接します。
これは、これから地中を掘りながら管をおし込んでいく時に、地中の水が隙間から漏れ出てこないようにするためのものです
もちろん、立坑の周りは薬液注入工事で固めていますのでケーシングを切っただけでは水は出てきません。(上写真中がその写真です。)
白っぽく見えるのが薬液が効いた土ですね。
フェノール溶液をかけて薬液が効いているのを確認しています
薬液の効果を確認したら、上からゴム状のシートを取り付けて完了です。
管はこのゴム板の上から穴を開けてさし込んでいきますよ
最初はリード管という細い管使います。
測量器で管の道筋を確認しながら数十メートル離れた隣の立坑まで、管をつぎ足ししながらおしていきます。
管が斜めに入っていると、いつまでたっても隣の立坑に到達する事は出来ません。ここでは測量器だけが頼りです
無事に隣の立坑まで到達すると、上写真右のように到達側に取り付けられた止水器から、ゴムのシートを突き破って先頭のリード管が出てきます
これで、地中を管路が貫通しました
続いて第二工程として、下水道本管と同じ太さの管を入れていきます。
その際、管の中にスクリューをセットして地中の土を外へ掻き出しながら進めていくんですよ
仮設の塩ビ管、推進状況が上の写真になります。
何本目がおされているかを確認するために、管にナンバリングをしています。
この仮設管の中にはスクリューが入っていて、地中の土(泥)を手前に掻き出しています。
なので、推進機をセットした立坑内には泥が流れ出てくるので、バキュームでの吸引作業も同時に行っているのです
大きなトラブルもなく、無事に仮管も到達立坑まで到着しました!
リード管から急に直径の大きな塩ビ管になりますので、塩ビ管の先頭にはカッターヘッドが装着されていますね
(上の写真右、到達立坑に出てきた写真が分かりやすいかもしれません)
こんな感じで、地中への下水道管埋設作業は進められています
これからもうしばらくは推進工事が続く予定です
みなさま、ありがとうございました!!