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立坑の水を抜きました!

2021-05-10
ゴールデンウィークが明け、薬液注入工事も全工程完了しましたので、本日は立坑の中の水を抜きました

立坑の底面は、連休前に水中コンクリートを打って養生中でした。
普通にコンクリートを打設して硬化するよりは、水中なので時間がかかりますが、薬液注入工事とゴールデンウィークでしっかりと養生できました。

立坑の蓋にしている覆工板を開けると、中は水がいっぱいです
覆工板を開けると水がいっぱい入っています。
ポンプで水抜きをして水位がだいぶ下がりました。
まずは、この水をポンプで抜いていきます。
立坑の深さは場所によって違いますが、どれも大体3~5m程ありますので、かなりの量の水になりますね。

ちなみにこの水はコンクリート影響でアルカリ性になっていますので、中和剤を混ぜて中性にしてから排出しています。
水が泥状になったらバキュームで吸い上げます。
底面のコンクリートが見えてきました。
レイタンスがきれいになくなって完了!
そして、水がほぼ抜けて底面近くなると、だんだんとドロドロした泥水になってきます。
ここまでくるとポンプでの水抜きを止めて、今度はバキュームで泥ごと一緒に吸い上げていきます。

本来コンクリートを打設すると、表面にセメントや骨材の微粒子が上がってきて固まったカスのようなものが出来ます。
これをレイタンスと言って、ポロポロとはがれてしまう弱いものなので、コンクリートが硬化した後、レイタンスは除去されるんです。

でも、今回のような水中コンクリートでは、コンクリートの表面は硬化中も水に触れた状態で完全に乾燥はしません。
なので、レイタンス部分も硬化しきらずドロドロとした状態で残っています。
これをバキュームで吸い取って綺麗に処理をする必要があるのです

実際、上の3枚の写真では左から順番にドロドロしていた底面が綺麗になっているのが分かります
全てレイタンスを取りきると、硬く硬化した底版が残るというわけですね。

最終的にはこの立坑の中にはコンクリートのマンホールを設置するのですが、それはまだ先の工程となります。

次は、この立坑を起点として地下に下水道管を設置していきますよ~

本日の作業も無事、無事故・無災害で終えることが出来ました。
みなさま、ありがとうございました!!
 
 
 
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