洪水吐を作る③
2020-12-04
洪水吐の続きです
前回、側壁のコンクリート打設を行いました。
壁の高さは4m超えです
この高さのコンクリート構造物は迫力がありますね。
※写真をクリックすると拡大します。
そして前回、幅が狭く高さがあるコンクリートは打設が難しい、というお話をしました。
実は、この側壁。根元の部分が更に細かな形になっているんです。
上の写真で赤丸に囲っている部分なんですが・・
根元の部分だけ少し内側に幅が広がっているのが見えますでしょうか??そう、小さな三角形のようになっている部分です
上からコンクリートを流し込み、この狭い隙間にきっちりと詰めていくのは本当に難しい作業です。。。
とはいっても作らなければ!
型枠の外側からバイブレーターで振動を与えて隅まで流れるように施工しました
結果、とってもきれいに仕上がりました~ 一安心
でもまだ1区画目ですからね。この後も同じような施工は続きます。
ちなみに側壁の断面、一面に黒いシートが貼られていて、棒もたくさん突き出ていますよね。
黒いシートは目地材。棒はダウエルバーといいます。
目地材とは、隣合うコンクリートが膨張収縮した時の緩衝材の役割をしてくれるもの。
そこから出ているダウエルバーは目地の部分に使う接合棒です。
片側はコンクリートの中に埋め込み固定し、もう片方にはキャップをかぶせて可動域を残した状態で隣のコンクリートを打設します。ちなみに今コンクリートに埋まっている方にキャップを被せて打設してあるので、これから打設する部分はこのまま施工して、棒が固定されるようになります。
可動域を作る事で、コンクリートが膨張や収縮した時にその動きに対応し、ひび割れなどを防ぐ事が出来るんですよ ちょっと内容が難しいかな・・・
※ダウエルバーの詳しい説明は以前の工事で紹介していますので、良かったらそちらもどうぞ→ダウルバーについて
続いて、今作ったコンクリートの両側の区画を施工するため、同じ流れで鉄筋を組みました。
この段階で上空から撮影した写真が上右です。
池、提体から離れたところを施工してるのが良く分かりますよね これを上の池、提体部分まで伸ばして施工してくわけです
洪水吐に寄った写真が左のものです。
両サイドに鉄筋が組まれてちょっと水路っぽくなってきましたね。
そして、両側同時進行で型枠を組み、コンクリートを打設しました ←さくさく行きます
表面は固まる前にコテで滑らかに仕上げます。(写真右)
ここは完全なる手作業です。職人さんの技術が光ります
あっっ 最後の写真。仕上げを行っている職人さんの後ろで、最初に作った側壁の根元が見えています
奥まできれいに仕上がっていますね~
アップの良い写真がなかったので、また他の機会を見つけて載せたいと思います
年内、どこまで施工が進むでしょうか。今年もあと3週間ちょっと。寒いですが頑張ります
本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。