土を盛るぞ、盛るぞ、盛るぞ!!
2019-03-14
前回、筈彫の出来形検査風景をご紹介しましたが、
その筈彫の盛土(もりど)が数日前から始まっています。
綺麗に切った部分が埋まってしまうのは勿体ないな~、とつぶやいたばかりですが(笑)
さっそく埋め戻されていってます・・・
今日は、その方法?手順?をご紹介しますね
最終的に筈彫り部分だけでなく、更にずっと上まで土を入れて堤体を作り直していくわけですが、
土も一気に入れるわけではありません。
1層20㎝ずつ土を入れて、それを転圧して締め固めます。
写真の黒板に書いてあるのが見えますでしょうか?
「巻き出し厚@200」というのが、1層分としてまず20㎝土を入れましたよ~、という事です。
それを転圧機械で締め固めるのですが、筈彫りの部分は狭くて穴になっているので転圧車両は入れません。
なので、ランマーやローラー(手動の転圧機械)で締固めます。
転圧完了後は土が固く、平らになりました。
この作業を既定の厚さになるまで何層も繰り返します。
のですが!!
転圧後の平らな土の上に次の層を重ねると、層と層の境目が水の通り道になってしまいます。
そこで行うのが4枚目の写真の作業です。
綺麗に平らになった層の表面をわざわざショベルカーでかき起こし、ボコボコにするんです。
こうすることによって、次の層の土とデコボコにくっつき止水効果があるのです。
下の図のイメージです。↓↓
同じ作業を繰り返して7層目まできました。
土が積み上げられて高さが出てきたため、転圧用の車両機械が使用出来るようになりました。
車両だと広範囲の転圧が一気にでき、作業が一気に効率化されます。
同じ作業を11層目まで繰り返したところで筈彫り部分がすべて土で埋められました。
1層20㎝ずつ土を入れて、転圧をしていますので、転圧後の1層の厚さは約15㎝くらいでしょうか。
筈彫りの出来形検査の際に、成人男性の身長ほど深さがありましたので、大体同じくらいの高さになると思います。
こんな感じで堤体を作る作業は進められていきます。
何日もかけて土を掘りました。
また何日もかけて土を盛っていくようになります。
何メートルもの高さを作る作業の中身は十数センチずつの細かな作業の積み重ねです。
こうして少しずつ、しっかりと土を締め固めていく事で、頑丈な堤体が作られるんですね!!
本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。