推進工事終了。
2019-06-14
只今、推進工事と開削工事の同時進行中・・・
本日は推進工事の状況をお伝えします
今回の推進工事、2種類の方法で行っています。
前回お伝えしたのはリード管という細い管で最初に管路を作って、その道筋にそって穴を大きくし下水管を埋める方法です。(小口径管推進工事)
そして、もう一つは
最初から下水管より径の大きな鋼管で穴を掘っていき、鋼管もそのまま地中に埋設。鋼管の中に下水管を通す方法です。(鋼製管推進工事)
後者の鋼製管推進工事は河川や軌道下の横断に使われる事が多いようで、今回も用水路の下を通る管路部分は鋼製管推進工事を行いました。
※写真をクリックすると拡大します。
まずは前回と同じ小口径管推進です↑↑
リード管を押した次の工程として、スクリューが中に入った仮管を押していきます。
写真上段左から2番目の写真です。管には赤色で数字が書かれていますね。
今何本目が入っているのかがよく分かるようになっていますね!
仮管が到達立坑まで押されたら、中のスクリューは発進側から回収します。
そして、最後に下水管を押していき、仮管がところてん方式に到達側から押し出されていきます。
下水管のナンバリングは黒色でされており(写真上段右)、仮管と本管の違いが分かりますね
最後に管を埋設した部分は、到達側が推進工事のためにあけた立坑ではなく、既に設置されているマンホールでした。
マンホールは立坑に比べて狭いので、管の回収も大変です
そして、作業完了後の写真が下段右から3枚の写真です。
覗いてみると、反対側から光が差し込んでいるのがわかりますね!
ここを各ご家庭から流れてきた汚水が流れて、処理場まで運ばれるわけですね~。
続いて、鋼製管推進工事をしました!!
この工法は河川や軌道下を横断して管を埋設する時、掘っていく管路上に障害物があり、それを壊しながら掘る時に使われます。
鋼管の先に切羽(きりは)という刃がついています。(写真上段左)
切羽が管ごとぐるぐる回りながら進んでいき、コンクリートや岩のような障害物に当たっても壊しながら進み管を埋設出来ます。
しかし、もう一つの小口径管推進でリード管を到達方向に微調整していたような事は出来ません。
最初に角度や方向を決めて管を据付けたら、後は真っ直ぐ押し進めるのみです。
工事場所や状況にあった工法が選ばれているのですね。
1本押したら2本目以降はその場で溶接で管と管をつなげていきます。
到達側まで鋼管が進んだら、その中へ下水管を据付けます。
管の中に管を通していくわけですね。
その際に鋼管の中心に下水管がくるようにします。
下水管に右の写真のようなスペーサーという器具をはめて、鋼管と下水管の空間を支えられるようにするんですよ。
こうして下水管が据付けられたら、最後に鋼管と下水管の隙間をモルタルで埋めていきます。
このままの状態でモルタルを流しても、モルタルを詰めたい部分は筒状になっていますから、端から漏れていってしまいます・・・
なので、まず鋼管と下水管の間、両端を固めて蓋をします。(写真下段左から2枚目)
これで両端がふさがり真ん中に空洞が出来ました。
ちなみにモルタルの注入口と排出口は発進側に取り付けています。(写真下段右から2枚目)
二つの細い管が見えますか??
片方からモルタルを注入し、もう片方からは中の空気が出てきます。
そして管の隙間がモルタルでいっぱいになると・・・
空気の排出口からもモルタルが溢れてきていますね。
これで管の隙間もしっかりと固められました。
水路下の下水管も埋設完了しました!!
推進工事にも種類はたくさんあって、今回使用した工法はその内の2つです。
埋設する管の種類や径の大きさによっても工法は変わるでしょうし、施工場所の状況、土質などによっても変わるでしょう。
また、おなじ工法でも掘った時の土を排出する方法もまた違ったものもあります。
これが全てと思わず、「こんな方法もあるんだ~」くらいで読んでいただけると嬉しいです
推進工事はこれにて終了です!!
本日も無事故・無災害で終えることが出来ました。
みなさま、ありがとうございました!!