またまたお久しぶりです・・・
2021-02-12
皆様、いかがお過ごしでしょうか??
今年の冬は、昨年末から何度か寒波がきましたが、全体的には暖かい冬のような気がします
しかし、たまにくる寒波のたび、水道工事事業者は緊急対応に追われる事がしばしばありました。
どういう事かといいますと・・・
凍結による水道管の破裂などです
そう、寒波で水道管の水が凍ってしまうと管の中で氷となった水は膨張します。その際水道管にヒビが入ったりするわけですね。。。
そして気温が上がり、氷が溶けるとヒビからは水が漏れ出してしまうのです。
ヒビならまだしも、管が破裂する可能性もありますからね 皆さんのお宅は大丈夫ですか??
また水道工事事業者には、寒波の凍結被害対応の他にも「漏水調査(ろうすいちょうさ)」という仕事もあります。
凍結による水道管破損は水の流出箇所が目に見て分かりますが、どこだか分からないけど水が漏れているようだ・・・という時に場所を調べる仕事です
水道料金がいきなりすごく増えた、水道メーターがずっと回っている。といった時に水漏れを疑い、箇所を特定するための調査が「漏水調査」なんですね
今回、その漏水調査のご依頼をいただきましたので、行ってきました!
個人様の敷地内付近には、水道メーターが設置されています。検針員さんがこのメーターで使用水道量をチェックし、水道料金が計算されます。
このメーターが回っているという事は、ここより先へ水がどんどん流れているという事ですよね。水を使っていない(蛇口から水が出ていない)のにメーターが回るという事はどこかから水が漏れているという事。。。
その箇所を特定するために、まず最初に音調棒といものを使います。(写真左2枚)
金属製のこの長い棒の先端を露出している管や蛇口などに当てて、反対側を耳に当てると水の流れる音が聞こえるんです。
すごくアナログで簡単な感じがしますが、実際聞いてみると素人では音が分かりません
これで水の音が聞こえると、そのすぐ近くに水漏れ箇所があるとわかります。※遠く離れた場所だと音は聞こえないので。
この音調棒で大体の場所が特定出来れば比較的話は早いのですが、そんな場合ばかりとは限りません 目視できる管に音調棒を当てて、場所が特定されない(音が聞こえない)場合は、それ以外の見えていない管から漏水していると考えられます。
メーターから建物までも管は地面の下を通っていますし、建物の中だってトイレ・お風呂・洗面・台所・食洗機・給湯器・洗濯パンなどなど家中に水が出る場所はあります。
それぞれの場所まで管は張り巡らされているわけで、それらは目視できない場所。。。
図面などで配管位置がはっきりしていれば良いですが、敷地内のどこを管が通っているのかがわからないお宅ももちろんあります。
それでは音を探すのも困難です。砂漠の中に落ちた石ころを探すようなものです
そなると「消去法」なんですね・・・
例えば、建物の手前に止水弁をつけて建物の中に流れる水を止めます。
それでもメーターが回るなら、止水弁よりも手前で水漏れ=屋外地面下のどこか。
メーターが止まれば建物内で水漏れ。という風に絞り込みができますよね
これの繰り返しをして、水漏れ箇所を特定していくのです。
が、もし屋外地面下のどこかから漏れているな~、と絞り込みが出来ても、地面の下のどこを管が通っているかがわかならければ調査の仕様がありませんよね
あちこち地面を掘り返す事になりかねません
それならメーターから屋内まで新しい配管を伸ばした方が早い、って事も珍しくないんです。
漏水調査って、簡単に言っても実はすごーーーーく大変な作業なんです
ちなみに今回のお宅は、この音調棒の調査でトイレからの音を検知できました トイレの止水弁を締めるとメーターも止まり、漏水箇所を思ったより早く特定が出来、あちこち掘り返したり既存の管を触る必要もありませんでした
老朽化で止水弁が少し緩んでいた部分もありましたが、そういった事も判明し、良かったと思います
本当にじわ~と漏れ続けている程度のものだったので、ご家族の方もわかりづらかったのでしょう。
長文になってしまいましたが、久々のブログは「漏水調査」についてご紹介しました♪