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高校生が職場見学に来られました!

令和5年10月6日金曜日の午後。
岡山県立岡山御津高等学校の生徒さんが職場見学に来られ、受入れをさせていただきました!!

御津高校の職場見学の受入れは今年で4年目になります。
毎年高校1年の生徒さんが数名来てくださいます
今年は3名の生徒さんが来てくださいました。
 
キャリア教育という観点で、授業の内容にもとても力を入れておられる学校で、いつも「何を体験してもらえるかな~」と考えるのも楽しみの一つになっています。
 
体験期間は半日、時間にして約3時間。
去年に引き続き今年も会社から近くの場所で見ごたえのある工事をしていましたので、そちらの橋梁工事の現場へ行く事にしました
いつものように会社説明からです。
着替えて現場へ出発です!
既に完成している橋脚を見ながら現場の説明をしています。
芦野組が施工中の現場がこちら。目の前は掘削が完了した大きな窪みが!
窪みの中はこんな感じ。約10m程掘り下げた所から橋脚を作ります。
ぐる~っと移動して自動車道の反対側へ。山の切土の現場へ向かいます。
まずは、いつものように会社説明を簡単に。。。
建設業とは。土木工事とは。芦野組がしているお仕事とは。
などを簡単にお話しました

高校1年生の学生さんにとっては「土木」「建設業」という言葉だけ聞いてもイメージはなかなか浮かばないと思います。車で運転することもまだなく、普段通っている道が道路工事をしている可能性も低いかも。
実際、今回来られた学生さんにイメージを聞いて見ると言葉通り「土!」「木!」から山の中など普段の生活とは結び付かないところの工事、という答えが返ってきました
道路はもちろん、鉄道や河川、港なんかも土木工事になるという話に「知らなかった!」と驚いていました

まだまだ社会の仕組みなどもこれから知っていくと思います。キャリア教育の一つとして、今回の体験が社会を知っていく楽しみに繋がってほしいという思いで、まずは楽しんでもらう事を考えました
そして今回は先生も最初から最後まで引率で来ていただけましたお忙しい中ありがとうございます!

会社説明の後はいよいよ現場へ出発です広い現場内、仮設ハウスから施工箇所まで少し歩きました。
今回の現場も昨年と同じ、岡山美作自動車専用道路のジャンクションを建設している現場です。
敷地内では複数の会社が橋脚を作っています。はたから見ると建設済の橋脚が点々と色んな方向を向いて立っていますが、どれも上に乗る予定の道路に対応して作られています。←当たり前の事ですね

現在、芦野組が施工中の橋脚はまだこれから作る段階で、掘削後の大きな窪みがあるだけです。
ここは元々の地盤が弱く橋脚を支えるだけの強度がないため、硬くて強固な地盤まで約10m程掘削をしたんですその掘削が終わり、橋脚を作るための基礎コンクリートだけが完了しています
実際の現場は写真よりもダイナミックで迫力があるんですよ

その後は、高速道路を挟んで反対側にあるもう一つの現場へ
こちらは橋脚ではなく、山を切り開く工事です。高速道路のすぐ側は山になっていてジャンクションを作るスペースがありませんので、新しい道路を作るために山を切り開きました
こちらの現場はかなり進んでいるため、施工後の様子を見てもらいました。
橋脚の現場に戻ってきて、測量体験をしました。まずは説明を聞きます。
写真中央の赤矢印の位置を見ています。
目盛り読んでる横顔、キマッてますね!
3人とも許容誤差内の素晴らしい結果でした~。
最後、記念撮影。照れくさそう。
山を切り開いた現場では、バックホウなどの建設機械が作業する平面的なスペースも限られていて、バックホウごとワイヤーで吊るして掘削をしたりもしました。
工事はほぼ終わっていたので、施工後の現場を歩いて見て回った感じでしたが山の上なので高速道路をすぐ隣で上から見下ろせて、普段なかなか見られない光景だったかと思います

その後は、最初の橋脚の現場に戻って測量体験をしました
測量にも色々ありますが、今回体験したのは「レベル」という高さを測るもの。
測量の基本の「き」みたいなもので、芦野組でも学生さんによく体験してもらっています

実際の現場で作った構造物が設計通りの高さになっているのかを測ったり、掘削した深さを測ったり、本当にどんな現場でも使うのですが、今回は「基準点の移動(新設?)」にチャレンジしました

少し難しいお話ですが、簡単に説明しますね
工事の設計書には構造物を作る位置や高さなどがもちろん記載されていて、それと一緒に発注者の方から「基準点」をいうものももらいます。
基準点とは、国や県など官公庁で測量管理して「座標や高さなどが分かっている点」でその場所に行ってみると目印がつけてあります。
でもその「座標の分かっている点」がいつもいつも現場のすぐ近くにあるとは限りません。

そういう時は基準点(A)を元にして、現場近くでその後の測量に便利な場所に新しい基準点(B)を作るんです。今回はそれに挑戦しました

高さを測るレベルという測量器を使い、まずAの水平高さを測ります。それから測量器は同じ位置に置いたままでBの水平高さを測ります。そしてAとBの高さの差で、新しく作るBの位置がAより◯cm高い(低い)という事が分かりますよね

時間があったので測量器を水平にセットするところから。3人順番に挑戦しました
測りたい位置に「スタッフ」という長い目盛り棒を立てて高さの数値を読むのですが、初めてだと遠く離れた目盛りにピントを合わせるのも難しいんです

それでも楽しみながら一生懸命チャレンジした結果。
3人の読んだ数値は許容範囲内素晴らしい結果でした。
みんな、この仕事むいているんじゃない?
(ちなみに。実際は基準点から移したい場所へ向かっての測量だけでなく、そこからまた基準点に返って・・・というのを最低2往復はします。←どこかでズレているかもしれないので、正確な数値を使うために。一回測って終わりという事はないです。今回は移す方向に一回、簡易的に測っただけでしたが、3人の数値のズレは3mm以内でした

こんな感じであっという間の半日でしたが、体験が始まったばかりは緊張からか表情も硬かった皆さんも最後は少し肩の力も抜けたようで笑顔の中での測量体験ができ、良かったと思います
広い現場内、高低差もかなりある中たくさん歩いて疲れもあったかもしれませんが、楽しい思い出となっていれば嬉しいです
御津高校のみなさん、今年も素敵なご縁をありがとうございました!
引き続き、学校生活思い切り楽しんでくださいね

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