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鋼管推進工事とは・・・

2021-06-08
前回の続き。
まだまだ推進工事、施工中です

今回はこれまでと違った推進工事の種類で「鋼管(こうかん)推進」についてご紹介します
水路の反対側に塩ビ管で小さな立坑を作りました。
塩ビ立坑の中はこんな感じ。
道路の立坑内壁を切って、水路向こうの塩ビ立坑に向かって管を押します。
前回までは、道路の下に下水道本管となる管を「塩ビ推進(正しくは小口径管推進というものの一部です)」という工法で埋設していました。
(リード管という細い管で管路を作った後、塩ビ管を仮管→本管という順番で入れていくというもの。)

それに比べて今回の「鋼管推進」は、いきなり最初から太い管を押していきます
その名の通り、鋼管という鉄製の管です。
鋼管が到達立坑まで通ったら、抜かずにその管の中に本管となる塩ビ管を入れて通していきます。
鋼管の内側に塩ビ管を通すに二重構造になるわけですね

そして、鋼管と塩ビ管の隙間はモルタルを詰めてしっかりと補填します
塩ビ管は接続部分がねじ込み式なのに対し、鋼管は溶接でしっかりと接続していくため、水密性が高くなるのが特徴です
その特徴を生かして、水路の下などの施工に使われる事が多いんですよ
まさしく今回も水路の下を横断する部分に使用しました!(↑写真1枚目。※左側の道路から水路を越えて塩ビ立坑まで通しました。)
この太さの鋼管をそのまま地中に押し込んでいきます。
鋼管が通ったら、その内側に塩ビ管を通します。中は空洞なので機械は使わず手作業です。
鋼管と塩ビ管の隙間をモルタルを入れて埋めて固定します。
推進機自体はパッと見、小口径管推進の機械と似た感じですね。
機械にセットされている管は鉄製の鋼管です。※↑写真1枚目。

1本押し込んでは次の管を立坑の中で溶接して繋げます。
鋼管は水をかけながら押し込んでいきますので、地中の土は泥となって立坑内に出てきます。それをバキュームで吸い上げて回収します

到達立坑まで管が設置出来たら、その中へ塩ビ管を入れていきます。↑写真2枚目。

そして、2本の管の隙間をモルタル注入したら完了です
↑写真3枚目では塩ビ管の周りにモルタルが詰められているのが見えますね

このように推進工事にも様々な種類があって、埋める管の太さや地中の土質、管路の長さなどによって使い分けをしているんですよ。
これで推進工事が完了したので、次回からは開削工事が始まります

本日の作業も無事、無事故・無災害で終えることが出来ました。
みなさま、ありがとうございました!!
 
 
 
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