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取水施設 その①

2021-01-27
さて、前回の盛土から場所を変えまして、今回は「取水施設」のお話です♪

取水施設は、池の水を外に排水する為の施設で「斜樋管(しゃひかん)」と「底樋管(そこひかん)」からなるものです。

先立って作っている洪水吐とはまた別のものですが、どちらも池の水を外に出す役割をしていることに変わりはありません。

洪水吐は大雨などで池の水量が急に増えた時、洪水吐から溢れた水を外に流すもので、安全のために作られています。洗面所のボウル側面上部に、水があふれないようにする穴がありますよね?それと同じです。
そして、樋管は池の水を流用する際に取水する装置です。人為的に栓を開け締めして、好きな時に池の水を外へ排水できるものです。

今回のため池では、洪水吐のすぐ隣に取水施設が並んで作られ、底樋を通った水は洪水吐の水路へと流れ込むようになっています。

ちなみに、以前施工したため池では、樋管の水は池外の水路へ、洪水吐の水は下流の池へ流れるような設計になっていました  

※写真をクリックすると拡大します。
赤いL字部分に樋管を作ります。
この穴の中にコンクリートを作ります。
写真の赤いL字部分に作っていきます  
底樋は堤体の中に埋まってしまうので見えなくなりますが、提体をくぐった後、隣の洪水吐と合流する形になります  

まず、最初に作るのは「止水壁(しすいへき)」です。

上の説明記事と同じように、今回も底樋よりも下にくる部分の止水壁から作っていきます  

今回は底樋管の直径が1m以上もあり、とても大きな底樋を設置しますので、止水壁の横幅もその分大きくなっています  
施工前の写真ではよく分からないと思いますので、下の写真で施工状況を見てみましょう  
止水壁の型枠を組みました。
コンクリート打設中。
養生をして、硬化を待ちます。
止水壁、下側が出来ました!
コンクリート打設については、いつも通り  

型枠を組み、コンクリートを流し込みます  
養生をして硬化したら出来上がり♪

この止水壁は形も単調な長方形なので、難しいことはありません。
この後、周りを盛土して止水壁は土の中に埋まってしまうのですが、形としてはこの止水壁の上に底樋となる管が乗り、その管の周りも更に止水壁で囲みます  

最終的にはエリマキトカゲみたいな形になるのですが・・・
作りながら土に埋めていくので、全景を見る事ありません  

堤体本体、洪水吐、取水施設、と複数の工程が同時進行になっていますが、皆さんついてきてくださいね~    
今はまだ何が何だかですが、形が見えてくると繋がってくるはずですっっ!笑

本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
皆様、ありがとうございました。
 
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