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洪水吐を作る①

2020-11-13

さて、続いてはコンクリート構造物の製作です突風
先月施工した山際の均しコンクリートの上に「洪水吐(こうずいばけ)」を作ります口を広げてにっこりした顔
 
※写真をクリックすると拡大します。
施工は黄色部分です♪
コンクリートの中に埋込む鉄筋です。
鉄筋組完了!
↑ドローン写真で見てみるとこんな感じです。
 
写真下側が池内部。ちょうど真ん中あたりに提体があります。
そして、赤丸部分が洪水吐になります。
こうして見ると洪水吐の範囲、かなり広いですよね~驚いた顔
 
その内、今回施工しているのは黄色で囲った部分です。
ここは洪水吐の中でも「減勢部」といって、池から流れてきた水の勢いを減らし、この先へ続く用水路と繋がる部分になるんですよ。
洪水吐のしっぽの様な感じですね点滅している電球
 
まず、以前施工した均しコンクリートの上に鉄筋を組んでいきます。※鉄筋コンクリートの鉄筋部分ですね上を指す人差し指(手のひらが手前)
 
鉄筋の形から分かる通り、U字型の排水溝ができる予定です。側面の高さは約4.5m汗大きな排水溝になりそうです。
型枠と止水板を設置。
止水板とは・・・
圧送車でコンクリート打設します。

鉄筋を組んだ後は、コンクリート打設の為に型枠を組みます。
まず底面の打設をしますので、鉄筋の下部を囲むように型枠を組みます。
 
その際、打設するコンクリートに止水板というシートを型枠の間に挟み込んでおきます。
なぜ、そんなシートを挟む必要があるかというと・・・↓↓
 
今作っているのはあくまで洪水吐の一部であって、これから池側へ向けて同じような作業を繰り返して洪水吐を伸ばしていきます。
分けて制作するという事は、それぞれ別のコンクリートになります。
自然は生き物で、長い時間で見ると地面は動きます(変動します)から(地震などもありますし)、そうした時につなぎ目部分から水が入らない様に止水板を挟むんですきらきら
 
ちなみに、このつなぎ目は大きなコンクリート構造物を作る際には必ず必要なものなんですよ点滅している電球
大きなコンクリート構造物を一気に打設して作ると、上記のような地面の変動や地震があった時に、コンクリートがひび割れなどを起こしてしまうんですね汗汗
 
そうなってしまったら、コンクリートは必要な強度を保てなくなりますよね。
それを防ぐ為にも力の逃げる場所を「あえて」作っているのです上を指す人差し指(手のひらが手前)その逃げ場所が、この「つなぎ目」というワケなんですね~上に曲がる右矢印(赤)上に曲がる右矢印(赤)
 
ちなみに、この止水板はあくまで水を防ぐものであって、つなぎ目部分には緩衝材的な役割の部材もまた別で入れていきますいいね(手の指正面)
 
この大きな洪水吐。
今回のタイトルは①としましたが、完成した時何番になっているでしょうか赤い感嘆符と疑問符
 
書いている本人も、まっっっっっったく予想出来ませんが、それもまた楽しみの一つとしてやっていきたいと思いま~すウィンクしたニンマリ顔
とりあえず、1回目は底面のコンクリート打設したところで終了です突風
 
本日も無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。
 皆様、ありがとうございました。
 
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